錦川リバーカヤック
6月2日(金)

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 本日はワタクシの誕生日です。よんじゅうさんさいになりました。パチパチ。で、バースディカヤッキングです~。前々からずっと下りたかった錦川。『最後の超清流』と言われています。川に沿って走る鉄道も、『錦川清流鉄道』。どんな川なのか、期待に胸を膨らませつつ、まずは朝のうちにスカウティングを済ませることにしました。
 この時期の川下りの一番の悩み事は、鮎釣り師との攻防です。ここ錦川でも、6月1日が鮎釣りの解禁日で、平日とはいえ解禁直後で結構釣り師がいるんじゃないか・・・と心配してました。地方の川で地元の釣り師が多い場合は結構友好的に譲り合いができるんですが、これが都会に近い、例えば那珂川とかだと石を投げられることもあります・・・。休日の早朝から、わざわざ出かけてきたんだから邪魔するなってことなんでしょうね。でも、川は公平にみんなのモノなのに・・・。同じ論理で言えば、「この瀬を抜けるにはこのルートしかないのに、そんな邪魔なところに立ってるな~!」なんですが、もちろんそんなことは言いませんよ。

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 まずはスタート地点決めです。やっぱり根笠駅の前の河原かなぁ。車の乗り入れは難しいけど、エッチラオッチラ運べばなんとかなります。ということで、ここから下流を少しずつ確認していきました。川に沿っている国道を走らせながら川の状況を見ていきます。道路から見えにくい場所や瀬の部分は、車から降りて入念に下見しておきます。水量はやや少なめ。もしかしたらボトムを擦る箇所があるかもしれません。ひととおりスカウティングして、スタートは根笠よりも一駅岩国よりの、南桑駅前の河原、ゴールは守内沈下橋と決めました。今回は車はスタート地点に置いておき、ゴールの河原から数分のところにある駅から錦川鉄道で戻る予定です。時刻表では適当な下り列車は、始発駅を3時半、5時、6時くらいの3本しかありません。なんとか5時のに乗れればいいんだけど・・・。

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 南桑で河原に下りてカヤックを組み立て、持ち物を準備していよいよスタートです。ヴィッキーは待ちきれずに、川と車を行ったりきたりしてます。川は信じられないくらい透き通っています。まず私が乗り込み、ヴィッキー、てっちんと続きいざ出発!瀬とトロ場が交互に現れます。一番大きな瀬を通過するとき、一瞬カヤックの前が浮き、勢いよく着水した瞬間に水面下に隠れた岩にボトムをぶつけました。この後の瀬でも2、3回ボトムを擦りました・・・。たぶん水量はこの前の北川より多いと思うんですが、川底の石が大きめで、カヤックが上下するときに擦っちゃうみたいです。
 それにしても、何という透明感。水面が静かなトロ場を進んでいく時は、川底がはっきり見えて、まるで空中を滑っていくような錯覚にとらわれます。川底にカヤックの影が映って、あるはずの水の存在を忘れてしまうのです。底が見えると大人しくしていられないヴィッキーは、何度も飛び込んでました。のんびり進んでいくと、一両編成の可愛らしい清流線がトコトコと走っていきました。「ぴーこはあれに乗れるんだよな~、いいなぁ。」とてっちんが羨ましそうに言ってました。
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 大きな岩絡みの瀬を過ぎたところでお昼休憩。シーカヤックの時の教訓を踏まえて、ちゃんとビールも持ってきました~。てっちんがジェットボイルでカップ麺の準備をする間、私はヴィッキーと激流下り遊び。流木を急流に投げ込むと、ヴィッキーが果敢にダイブしてガーッと流されながらもレトリーブしてきます。すぐ下でトロ場になるので、本当はそこまで流されちゃった方が戻りが楽なのに、ヴィッキーは律儀に飛び込んだ場所に戻ろうとするんで、ルームランナー状態です。

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 お昼休憩後、念のためカヤックのボトムの点検。ちょっと擦り傷はあるけど問題無し。ゴールを目指して漕ぎ出します。大きく左にカーブする瀬に、二人の鮎釣り師を発見!手前のおじさんは案外すぐに気付いてくれたんですが、奥のおじいちゃんは背中を向けていてアイコンタクトが取れません。大声で呼んでも瀬音にかき消されてしまって聞こえないようです。しかたなしに手前の河原に上陸して、走って近くまで行って「カヌー通ってもいいですか?」とお伺いを立てます。おじいちゃん、かなり耳が遠いようで、「聞こえてるのに無視してるんじゃ・・・?」と思うほどでした。なんとかかんとかこの難関(笑)をパスしたものの、かなり時間をロスしてしまいました。
 
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 この錦川も去年の台風で大変な被害を受けたそうです。リバーマップに載っていた鉄の吊橋は、台風の大水にさらわれたのか引き千切れて残骸が残っていました。川沿いに生えている木の、とても高い部分にボロ布が絡み付いていたり、立派な橋の橋脚の一番上に、流木が宙吊りになっていたり。たしか去年の台風は、九州に上陸して瀬戸内海に沿って移動するのが多かった記憶があります。
 キレイな川には生き物も沢山います。大きな白い鷺、青鷺、鳶、そして初めてナマの鵜を見ました!水面に首から上だけ出して、一旦潜ると思いもかけない所に浮上してきます。きっと鮎を食べているんでしょうね~。てっちんが「なんか後で、ドポンっていう音がした!」って言っていた正体はカメでした。川岸から5、6匹のカメが続けざまに川に飛び込んでいく様子は、かなり笑えました。他にも川の名前にちなんでか錦鯉とか、カモたちも生息しているようです。

 このコースで最初の沈下橋、細利沈下橋(この地方では潜水橋って呼ぶようですが)の橋脚には流木がいっぱい引っ掛かっていてストレーナーになってました。流速もかなり早い!通過できるコースは一箇所だけ。突入ルートを決めて、一気に潜り抜けます。潜る前はドキドキなんですが、過ぎちゃえば「ひゃっほ~い!」です。ここで時間は既に4時半過ぎ。この後はゴールの守内沈下橋まで、緩やかな流れで2kmほどです。なんとか5時の列車に乗りたい一心で、まるで競技カヌーの練習のような必死のパドリングを続けました。
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 ゴールの河原に4時58分に着き、ライジャケを脱ぎ靴を履き替え、パドリングショーツの上に短パンを履いて、携帯とお金とカメラを持って駅に走ります。まるでトライアスロンやってるみたいです。河原から駅までの400mくらいを一生懸命走って、なんとか間に合いました。可愛いブルーの『にしき号』です。河原を通り過ぎるとき、こっちを見上げているてっちんとヴィッキーが小さく見えました。
 清流鉄道は列車というよりワンマンバスです。運転席もバスみたいでした。一番前に立って下ってきた川を見ていたら、突然運転手さんが「南桑んとこで犬と一緒にカヌーやっとった人じゃろ?」って話しかけてきました。鉄道は川よりかなり上の方を走っているので、よーく見えたそうです。私たちが準備している間、ヴィッキーが川と車を行ったりきたりしていたのを見ていて、「利口な犬じゃなあ、うちにも柴がおるが、放したらどこか行ってしまうよ。」とヴィッキーを褒めてくれました。利口というんじゃなくて、単なるビビリンなんですけどね・・・。運転手さん、結構犬に詳しいのか、「あればラブラドールとかとは違うな。こう、尻尾がもっと弾けとったしな。」と。そうか、ヴィッキーの尻尾は弾けてるのか。言われてみればその通りです~。とまぁ、そんな感じで運転手さんとのどかにお喋りをして、20数分で南桑駅に着きました。
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 車をデポして守内の沈下橋を渡ると、てっちんとヴィッキーが遊んでました。なかなか絵になってます。河原でカヤックをバラして片付け、車に積んで錦川を後にしました。本当に素晴らしい川でした。こんなキレイな川を経験しちゃったら、普通の川は下れなくなっちゃうかも・・・。
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 忘れてましたが私の誕生日でした。岩国市内のスーパーで、宮崎和牛のサーロイン肉とか地元農場の豚バラ塊肉とかを買いこみました。今晩もコテージ泊にしちゃったので、ウッドデッキで豪勢にサーロインステーキ備長炭焼きに挑むのです。その前に岩国温泉で垢を落とし、さっぱりして50kmを戻ってキャンプ場へ。バースディディナーがスタートしたのは23時。いや~、ギリギリです。サーロイン備長炭焼きは、もちろんとろける美味しさでした!
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by p-kom | 2006-06-02 16:46 | アウトドア
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