2006年 08月 22日 ( 1 )
夏休み総括 最上川カヤッキング
8月も終わり、9月6日です。先週末はワンコ仲間とキャンプしてきました。そのレポは後日。すでに20日程経ってしまいましたが、夏休み東北旅行のメインアクティビティ、最上川カヤックのご紹介です。ブログの日付は無視してください。

最上川カヤッキング 8月14日(月)-8月15日(火)
 今まで全国各地の川を下ってきましたが、東北の川は未体験でした。今年の夏は東北へ行こう~という計画を立てた時、最初に決めたのは『東北の大河を下る』というミッションでした。誰でもきっと知っているであろう最上川。「五月雨を集めてはやし最上川」という芭蕉の句とセットで覚えられているんじゃないかな。その句でも謳われているように、日本三大急流のひとつですが、今はそれほどでもないようです。街中を流れていく川なので清流とはいかないんですが、川岸は無粋な護岸でガチガチに固められているでもなく、結構水量もあって、ファルトボートでノンビリ川下りするのにちょうど良い川でした。今回のコースは山形県大石田町~尾花沢市~新庄市~戸沢村を抜ける、中流域45kmほどです。
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 吹上高原のキャンプ場から奥の細道の史跡に沿って山形県に入り、60kmほど走って大石田河原の出発地点に10時半くらいに到着。カヤックを下ろす場所と駐車場所を確認してから、上陸予定地点の尾花沢市の舟戸大橋の様子を見に行きました。一日目はお昼スタートなので、14kmの行程です。この河原から奥羽本線山形線の芦沢駅へは1.5kmほど、歩いて20分の距離です。2日目の行程を考えると、本当はもう少し進みたいところなんですが、今回は車のデポに鉄道を使うので、『駅まで歩ける』ということが最重要項目なのです。河原まで車を下ろせることを確認して、スタート地点に戻りました。
 あっちとこっちの河原を行き来しているので、ヴィッキーはずーっと鼻ピーで「早く泳がせろ~!」と騒いでました。てっちんがカヤックを組み立てる間、ちょっとだけ入水許可。この日は雲ひとつ無いピーカンで、遮るモノの無い河原でカヤックを組み立てるてっちんはかなりツラかったようです。
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 準備整ってカヤックを川に下ろし、いつものように私、ヴィッキー、てっちんの順に乗り込んでいざ出発!と岸を離れたところで、てっちんが「あっ、GPS忘れた!」・・・んも~、なんだよー。しかたなく一旦接岸して取りに戻りました。

 後で調べたところ、最上川は山形県だけを流れる川で長さは224km、ひとつの都府県を流域とする河川としては最長なんだそうです。中流域は川幅もあり水量もまずまず、素直な瀬が忘れた頃に現れる程度で、全行程を通じてのんびりゆったりなカヤッキングが楽しめます。とはいえ、見た目以上に流速があるのと、支流との合流地点では複雑な渦が巻いていたりするので、ウカウカしているとフネの向きが変わっちゃったりします。こういうタイプの川は初めてです。渦と言ってもパッと見てわかるような渦潮ではなくて、表面はまぁるい水紋がゆらゆらとしている感じなんですが、こういうところではカヤックの前と後で流れの向きや速度に違いが出て、思いのほか簡単にクルッと回ってしまうのです。まぁ、焦るほどのことでは無いんですが、困るのはヴィッキー。なぜかこういうちょっとテクニカルな場所に来ると、突然飛び込んでしまうのです・・・。流れがあるところでは止まる訳にも行かず、渦が巻いている場合は下手な操作をするとバランスを崩してしまうし・・・。で、ヴィッキーに声をかけつつ先に行って、泳いでくるヴィッキーを回収する、というパターンになります。おそらく軽い気持ちで飛び込んだであろうヴィッキーも、私たちが先に行ってしまうと『ヤバイッ!』と思うのか、必死の形相で泳いできます。ただでさえ下手な泳ぎに拍車がかかって、まるで溺れちゃったように見えます・・・。だったら飛び込まなきゃいいのに。

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 一日目は夕方4時ごろ上陸地点に着きました。いつもは私がデポ担当なんですが、たまにはてっちんもやってみたいというのでおまかせ。ヴィッキーとペットボトルレトリーブしながら待ちました。夕方なのに日差しがかなり強くて暑いので、橋の下の日陰に避難。スタート地点の大石田河原に最寄の大石田駅までは二駅、てっちんは一時間くらいで戻ってきましたが、やっぱり待つ方が退屈です。カヤックを組み立てたままルーフに積んで、二日目のルートの簡単なスカウティングとゴール地点のチェックに行きました。すでに7時を回ってしまい、ここからまた70kmくらい走ってキャンプ場に戻るんですが、問題なのはご飯とお風呂。というのも、吹上高原キャンプ場は、場内を車で走れるのは夜10時までで、買い物してお風呂入って、果たしてその時間に間に合うんだろうか・・・。とりあえず買い物はコンビニで済ませ、ご飯はキャンプ場で飲みながら軽く食べればいいや、とお風呂を優先させたんですが。ナビで「最短距離」と出たルートを走ってみたら、どんどん山の中へ。オニコウベのスキー場の裏の峠を越えるルートで、離合も出来ないような狭い道だし、真っ暗だし、さらに追い討ちをかけるように標高が上がるにつれて濃霧が・・・。峠道好きのてっちんもさすがに引き攣る程の苦行でした。当然、ルート上に温泉もなく、結局お風呂にはありつけませんでした。汗かいてベタベタなのに~。

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 二日目は30kmほど漕がなくてはならないので、早めにキャンプ場を出て舟戸大橋下の河原に向かいました。この日も晴れて暑くなりそうだったので、クーラーボックスの中にはビール。トロ場で川風に吹かれながら飲むビールは美味しいんだなぁ。時々こうやってノンビリしながら、でも順調に距離を稼いで、お昼休憩までに15kmほど進みました。支流の小国川が合流する広い河原に上陸して休憩。小国川の水は澄んでいて冷たくて気持ちよかったです。ヴィッキーと一緒に水遊びしてしばし涼みました。それからカップ麺とパンを食べて、またまたビール。気が付いたら一時間以上も休憩してました。
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 カヤックの真ん中に乗っているヴィッキーは、パドルが立てる水しぶきとか瀬で立つ波が気になるらしくて、いつも口をカプカプさせてます。結構水も飲んでるのか、近くに上陸できそうな岸が現れると鼻ピーで「オシッコしたい~!」とアピールします。「行っていいよ!」と声をかけてあげると前足をデッキに掛け、お尻をモゾモゾさせながらズルル~ンと水に滑り込んで、岸まで泳いでオシッコして、また泳いで帰ってきます。どこでもオシッコできるヴィッキーが羨ましいです。
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 ゴールまであと数キロという地点で、最上川は西に向きを変えます。リバーマップで「本コース最大の難所、複雑な渦があり!」と注記がされていた地点を何とか通過。渦自体はそれほどでもなかったんですが、ここでもヴィッキーが突然飛び込んでしまって、ヴィッキー回収に手間取りました。そこから先は西日で水面が光ってしまい、ルート取りが難しくなりました。入り江のようになっている場所では流れが複雑にぶつかり合い波が立ち、あとちょっとでひっくり返る!というギリギリのところで立て直しました。ふぅ。その後は特に変化の無いユルユルとした流れで、この日も4時過ぎにゴール地点に到着。上陸する河原とは反対岸の取水塔らしき施設のところで私が降り、そこから土手を登って駅に向かいました。川から歩いて15分程度の陸羽西線津谷駅から新庄駅で乗り継ぎ、奥羽本線山形線で芦沢へ。津谷駅も芦沢駅も小さな無人駅なんですが、乗り継ぐ新庄駅では在来線の隣に新幹線が止まっていてビックリしました。
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 舟戸大橋の河原に停めたヴィッキー号を無事回収して、ゴール地点の河原へ。ここの河原はちょっと信じられないくらいだだっ広いです。国道から土手下の草っぱらに下り、そこからゴロタ石の河原を延々と走ってようやく上陸地点に着きました。カヤックはキャンプ場でバラすことにしてそのまま積みました。今回もいろいろと冒険したヴィッキーは、車に乗り込むとヘタヘタと伏せて、なんかボーゼンとした面持ちで川を見つめてました。
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 二日かけて下った最上川、大きなトラブルも無くなかなか快適でした。この季節なので鮎釣り師はボチボチいましたが。全行程44km、やっぱりカヤックは楽しいです。さて、次はどこの川へ行こうかな~。
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by p-kom | 2006-08-22 11:56 | アウトドア