2006年 11月 05日 ( 1 )
のんびりと秋の山歩き(のつもりが・・・)
11月5日(日)
 3連休の最終日。予定ではてっちんは親知らず抜歯後の痛みで唸っているはずだったんだけど・・・。予約の土曜日に歯医者に行ったものの、親知らず周辺の歯茎が腫れてしまっていて抜歯できませんでした。とりあえず、患部の治療を先にすることになったようです。抜歯は先延ばしです。もっと早く方針が決まっていれば、キャンプにでも行ったのになぁ。
 お天気も良いみたいだし、どこかに行こうということになりました。デイキャンプっていうのも考えたんですが、山歩きにベストなシーズンでもあるし、近場の山を歩いてみようか、という案を採用。VICKI'sのBBSにジャスミンママさんが御岳山のケーブルカーの話題を書き込んでくれたので、『ワンコOK』というケーブルカーに乗って、そこから山歩きをスタートすることにしました。でも3連休の最後の日だし、お天気もいいし、そろそろ東京の山も紅葉シーズンだし、かなり混んでいるかも・・・。ケーブルカーの駅前の駐車場のキャパを考えて、6時半前には家を出ました。
c0030967_12465420.jpg
 奥多摩へ向かう道は予想に反して空いていました。7時半にはケーブルカーの滝本駅前駐車場に到着。登山靴に履き替え、ザックを背負ってケーブルカーに乗りました。大人は往復1090円。ヴィッキーは子供料金の往復550円です。列車には乗ったことが無いヴィッキーですが、すんなり乗り込みました。毎日マンションのエレベーターに乗っているので、同じ感覚なのかもしれません。朝7時55分発のケーブルカー『青空号』は空いていました。滝本駅から御岳山駅までの所要時間は6分、距離が約1.1km、高低差423mで平均勾配は22度です。かなり急勾配で、ケーブルカーの車体も勾配に合わせて平行四辺形をしているのが面白いです。

c0030967_12473056.jpg
 標高831mの御岳山駅の駅舎裏から御嶽神社を目指して歩き始めました。途中、面白い看板があったので記念撮影。「おいぬさまをご参拝ください」と書いてあります。紀元の昔、日本武尊が東征の際、深い霧に道を見失って万事に陥ったのを白狼に導かれたという伝記があり、そこから「おいぬさま信仰」が始まったそうです。ヴィッキーも迷った時には助けてくれるかなぁ。

c0030967_1253213.jpg

c0030967_12533367.jpg 民宿や宿坊、食堂、お土産もの屋さんが立ち並ぶ参道を歩いていると、ここが山の上だということを忘れてしまいそうになります。山門をくぐって急な石段を登ると拝殿の前に出ます。さすがおいぬさま信仰の神社だけあってか、ヴィッキーを連れて歩いていても咎める人はいませんでした。三人でお参りしてから境内のお札所でお守りを買いました。てっちんの厄除けと交通安全のステッカーです。もちろん、おいぬさまの図柄入りです。なんだかキッチュな雰囲気だなぁ。狼には見えないし狛犬とも違うし、どっちかというとハウンド系?犬飼いの間で流行らないかな。(笑)


 神社を後にして秋の山道をのんびりと歩きました。ここから長尾平を経て奥の院経由で大岳山頂を目指し、引き返して綾広の滝~ロックガーデン~七代の滝の渓谷を廻って、御岳山駅に戻ってケーブルカーで下山するというルートを設定。いろんな色や形の落ち葉を踏みながら歩きます。ヴィッキーもかなりハッスルして、フレキシリードをいっぱいに伸ばしたり戻ってきたり、無駄に体力を使って歩いてます。疲れて歩けなくなっても知らないぞ~。
c0030967_12555229.jpg
 ロックガーデン方面への分かれ道を通り過ぎ、さらにいくつかの分岐を過ぎて、大岳山荘前の広場に着いたのは11時くらいでした。大岳山頂までは地図で見るとたいした距離ではないんですが、岩場の急勾配でかなりハードでした。ところどころ現れる鎖場では梃子摺っている人も結構いたけど、ヴィッキー隊長はあっさりクリア。ヴィッキーの経験値はかなりアップしているみたいです。

c0030967_12565440.jpg
大岳山1266mを制覇♪


c0030967_12574638.jpg
 大岳山頂ではたくさんの人がお昼を食べていました。見晴らしがいい場所は混んでいるので、木立に囲まれた反対側の一角にザックを下ろしました。ジェットボイルでお湯を沸かしてカップスープを作り、おにぎりを頬張ります。私たちが座っている場所のすぐ上の枝で、ヤマガラやシジュウカラが囀っていました。ヴィッキーもカリカリフードとクッキーと干し肉でお昼ご飯。ハート型のクッキーがふたつ繋がっていたので、ちょっと遊んじゃいました。
c0030967_12575268.jpg
アナタにラブ~♪


 きっかり一時間休憩して頂上を後にしました。急勾配の山道は、登りより下りのほうがキツいです。しかも続々と登ってくる人がいるので、道を譲っているとなかなか先に進めません。急勾配ではオンリードだと人もワンコも危険なので、まず私が勾配の緩くなる場所まで行き、次にオフリードのヴィッキーを私のところまで呼んで、最後にてっちんが来て合流、というピストン方式で進んでいきます。ヴィッキーはヴィッキーなりに楽なルートをちゃんと選んでいるようです。でも人が多い山道だと、このリズムで進んでいくのもなかなか難しいのです。登る人、下る人が交互に行くのがマナーだとは思うんですが、お構いなしにズンズン行ってしまう方も結構いらっしゃるので・・・。
c0030967_1259345.jpg

 そんなこんなでちょっと時間がかかってしまいましたが、なんとか大岳山荘まで戻ってきました。ここでトイレ休憩。展望台で休んでいたら、ヴィッキーはあっという間にアイドルになってました。奥多摩の山々は公共交通機関でもアクセスしやすいので、外人さんの家族連れやカップルも多かったです。展望台のベンチでワイン2本空けている外人さんがいてビックリしました。ここまで持ってきたっていうことですよね?そこまでして飲みたいのか?
 往きに通った道を戻るときは、ヴィッキーも少し落ち着きます。さすがに疲れたのかな?と思ったんですが、ロックガーデンへの分岐まで来て渓流が見えた途端、ハッスル度合いが急上昇。水に突っ込んで行くことは必至なので、慌ててリュックを外しました。リュックの中にはヴィッキーのオヤツと水飲みボールが入っています。これを背負っていると他の登山客のウケが良いのです。たいした荷物は入っていないので、どうしても背負わなくてはいけない必然性は無いんですが、オリコウな山岳ワンコと思わせるためのマストアイテムなのです。でも、当の山岳ワンコは渓流をバシャバシャやっていて、お里が知れるってもんです・・・。

c0030967_13353324.jpg
 ロックガーデンは『東京の奥入瀬』とも言われているそうです。苔むした大木や大岩が連なり、渓流は澄み切っていて、確かにとてもキレイでした。実は「ロックガーデンなんて大したことないんじゃ?」なんて思っていたのですが、なかなかどうして馬鹿にしたもんじゃありません。ロックガーデンを一周するだけだったら、ケーブルカーの山頂駅からグルッと6kmくらいだと思うので、ワン連れハイキングを楽しむのにちょうど良いコースですね。

c0030967_13354014.jpg
 綾広の滝、七代の滝も滝壺まで下りてみました。ヴィッキーは予想通り、滝壺にも躊躇無く突入しました。綾広の滝へは、つづら折りの坂道を下りていくだけなんですが、七代の滝への道は超ハードでした。坂道を少し下った先は、かなり急な鉄の階段(というよりハシゴ)が幾重にも連なり、あるいは木の根っこが複雑に絡み合う自然の階段だったり。最初の階段の上でてっちんと相談。これはヴィッキーには無理だよねぇ・・・と。階段そのものは10段~20段くらいで、途中に地面が踊場のようにあるんですが、人間ですら両側の手すりにつかまらないと下りられないくらいの斜度だし、幅の狭い鉄の踏み板があるだけで、向こうが素通し状態なのです。諦めて引き返そうと思った時、ヴィッキーがタタタッと階段を下り始めてしまいました。そう、はるか下方から聞こえる滝の音に、『絶対行く!』モードになっちゃったようです。慌てて私たちも後を追いました。殆ど逆落とし状態になりながらも案外上手に下りて行くヴィッキーに感動~。というより唖然?
c0030967_038098.jpg

 ハシゴ階段は長短あわせて10箇所くらいもありましたが、無事に下りきって張り切って水にジャボン。居合わせた観光客の目が点になってました。ゴメンなさい・・・。滝のスケールはそれほど大きくは無いけど、ちょっと秘境っぽい雰囲気が素敵でした。さて、下ってきたということは登らなくてはならず。ヴィッキー、下るときは滝の音に気をとられて周りが見えない状態だったんですが、登る時になって事態を把握したようです。しかも、登るときはハシゴ階段の間から向こうが素通しになっているのも見えちゃったりして、急速に及び腰になってきました。昔のヴィッキーなら鼻ピーで助けを求めたと思うんですが、私たちと一緒にあちこち野遊びしまくっているせいか、かなり度胸がついたというか経験値がアップしたというか、エイヤッという感じで一気に登りはじめました。段差が大きくなる部分でたまに足を踏み外したりするものの、結局私たちの助けはほとんど借りずに踏破。あんまり速く駆け上がるものだから、てっちんが途中でストップを掛けたらそこから登れなくなってしまい、その時だけ抱えて引き上げました。勢いに任せた方がスムーズに行けるようなので、ヴィッキーのペースに合わせたんですが、着いていく私たちも大変でした。滝に分かれる元の道に戻った時には、汗だくでゼェゼェ肩で息をする羽目に。ヴィッキーは涼しい顔してるのに・・・。さすが四輪駆動は違います。
c0030967_038217.jpg


 東京の奥座敷で、思いもよらないアドベンチャー気分を味わってしまいました。この急坂一気登りが効いて、帰りの参道では舗装の下り坂がキツかったです。特に膝上がプルプル・・・。ケーブルカーの山頂駅に着いてベンチにへたり込み、時間があったのでコーヒーを淹れて一息つきました。さすがのヴィッキーも足元に伏せてコックリコックリ。そうだよね、今日は朝から夕方までずっと歩き詰めだもんね。GPSによると歩行距離は15kmくらいだけど、きっとヴィッキーは3割り増しくらいで歩いてるだろうし。コーヒーを啜りながらケーブルカーを待っていたら、真正面にまん丸のお月様が顔を出しました。そうか、今日は満月だったんだ。ちょっといい気分です。奥多摩・青梅の山々は近場なだけに今まであまり来なかったけど、これからは山歩きしたくなったら足を運んでみようかなと思います。
[PR]
by p-kom | 2006-11-05 22:45 | アウトドア